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REALKITCHEN&INTERIOR
リアルキッチン最新刊が発売!
「EN」は、日本語の円や縁(つながり)から名付けられたネーミング。人々が囲める丸くてコンパクトなダイニングセットをイメージしていたそうです。
直径1250mmまたは1400mmのラウンドの天板は、彼女曰く「モデスト」という慎ましいサイズ。そのテーブルに寄り添うようなアームの丸い椅子。天板は升のように正方形のフレームが支えています。日本のマンションなど、リアルな暮らしのサイズにぴったりとフィットしそうです。
シャープにもなりすぎない、丸くもなりすぎない ソフト&シャープのバランス。
セシリエさんが求めたテーマです。側面から見るとわかるでしょうか?
背は微妙なカーブがつき、ラウンドのテーブルにぴったりと収まります。レッグの部分のフレームも繊細に面取りがなされ、手に触れた時にそれを感じます。
「触れてわかる家具」のマルニ木工らしい技巧です。
背の内側のアールを削り出すのが大変な作業で、「それでも諦めないで、デザインを実現してくれたマルニ木工のガッツには感動した」とセシリエさん。
セシリエさんはミラノのトリエンナーレ現代デザイン美術館で、深澤さんとジャスパー・モリソンさんのマルニ木工からの家具を見て、長年一緒に仕事をしたいと思っていたそうです。