キッチンジャーナリストの本間美紀です。今回はISHレポートの第2回目です。今回はドイツのバスルームブランドの新作やトピックスを駆け足で紹介します。今年は2500社が出展、20万人が来場したそうで、この分野では世界最大級の規模です。
●Hansgrohe/ハンスグローエ(ドイツ)
ISHの会場に来たら何はともあれ、ここ。日本でもプレミアムブランドのイメージで知られ、かつ手に入りやすく日本でも使いやすい安定感ブランドです。ISHを見るにもハンスグローエを基準にするとわかりやすいでしょう。
今年会場では、自社が持つデザイナーズラインの「アクサー」との差別化を明確に打ち出しました。同じメーカーでありながら、ブースも雰囲気もブランドカラーも変えて、2つのブランドを擁するメーカーとしての立ち位置を来場者にアピールしました。
ハンスグローエは高い品質でありながらも、家庭で使いやすいプレミアムブランドの位置付け。手元で吐水を操作できるセレクト機能は、すでに本サイトでも紹介の通りです。
●AXOR/ アクサー(ドイツ)
ハンスグローエのハイエンドラインがアクサー。フィリップ・スタルクやアクサー・チッテリオなどデザイナーによる製品がメインだ。黒をベースにした空間に、削ぎ落とされた水栓やシャワーが彫刻のように佇みます。照明も落として、これは意表をついた展示でした。
ディテールや質感など、今回見た水栓の中では群を抜いて美しかったのがアクサーです。
今回どのブランドでも展開していた色のアレンジバリエーションも提案し、この数年にクロムだけではないカラード水栓のトレンドは間違いなく日本にもやってくると感じました。
次はアーティスティックなブランドを紹介します。