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Days & Stories

新刊を2冊校了しました

2025.08.18

[本間美紀のコラム/2025/8月18日】

皆様、夏休みはいかがお過ごしでしたでしょうか?

まずは私の近況報告から。
7月30日に「リアルリビング&インテリア ISSUE04」が発売になりました。

トレンドワードで区切ることはなく、私が伝えたいとこと、皆さんと共通して持っている問いかけをベースに家具やインテリアの美しいビジュアルを編集、コラムのような言葉で紡いだ1冊です。

日本で手に入る入らないの、常識的なことを超え、「本当に皆さんにお見せしたい世界のインテリアの真髄」だけを厳選した176pです。

 

トークショーは「リアルリビング&インテリア」発売日の翌日に開催。会場は日本出版クラブでのトークショーを開催しましたが、110%の満席。

家具のブランドを理解するのに表面的なモノの情報だけではなく、そこにある背景(ブランドだけではなく)を読み解きながら、「本当に自分が欲しいものは何?」(プロなら)「お客様に伝えたいことは何?」といったことを着地点としています。

その根本にあるのは「言葉」です。生で会って聞く言葉。世界のPR、コミュニケーション担当が送ってくる何100枚ものプレスリリース(最近は驚くほど、文章力の高いものがあります)。

最後のコラムがコペンハーゲン行ってきます!的な文章で終わっていたので、北欧での出会いもちょっと触れます。

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その時、本はまだ7割もできてなく、当初からの予定とはいえ、北欧で見つける最後のピースがこの本の性格をどう変えていくのか。編集者もアートディレクターもギリギリまで「空白」に耐えて、最後に一気に仕上げに掛かる。このチームワークにも感謝している。

コペンハーゲンでは食欲無くすほど、体調崩して。帰国便でミールオーダーしてやっと食事にありつける。

コペンハーゲンでは「3days of design」を見てまわった。夏至で北欧が一番盛り上がる3日間。

デンマークのカールハンセン&サンで出会ったEOOS。彼の言葉が本書の巻頭言になっています。

その言葉がエコーとなって、皆さんの新しい心の扉を開くのであれば、体力を使い果たし、言葉に出逢いに行った甲斐があります。ぜひ、1冊お手に取ってもらえると嬉しいです。

デザイナーとして、私の質問に真摯に答えてくれたガムフラテーシの二人。モノのデザインではなく、それをとりまく背景についての質問でした。

トークショーに話を戻すと、、、ここでは私が一方的に話すだけではなく、参加者のアンケートのフィードバックを重視している。そこに残った言葉が、重層的に多声となって、私に戻ってくる。これが次の企画につながる。この結びつきがとても大切。誰にとっても大切。

じゃなかったら苦労して本なんか作る意味がないと思ってしまうほど。

この重みはどうしてもSNSのコミュニケーションでは生まれないものなのだ。なぜだろう。8月28日には福岡会場でも開催します!申し込みはこちらから

そして「リアルリビング&インテリア」とトークショーで半分燃え尽きながらも、今年は8月30日に別の本も出版する。これはキッチンの本。より手が届きやすく、でも自分の人生や価値観をきちんと持っている10人の物語。

そんなこんなで、思考や作業を繰り返して、私の2025年は8月の半ばまできている。

コラム=本間美紀(キッチン&インテリアジャーナリスト)
Text=Miki Homma(journalist)

【本間美紀のコラム/バックナンバーはこちら】

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