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DESIGNART TOKYO 2023 #004

デザイナートの歩き方 ーエピローグ

2023.11.02 アソシエートライター 半井梨佳

●作り手と受け取る側のアンテナの合致が重要

デザイナートの会期中に鑑賞したアートやインテリアたち。

それらは人生を彩る人間の豊かさの象徴であると思います。それは贅沢な素材や見た目ということではなく、作り手の想いと、受け取る側のアンテナが合致しないと成立しないコミュニケーションであるからです。

アートを楽しむということは、自分と向き合うことなのではないでしょうか。

自分の中に余裕がなければ、アーティストたちの発信するメッセージを受け入れる余裕ができないからです。心の余裕があるということ、それこそが本当の豊かさなのかなと思いました。

また今回デザイナートトーキョー2023を通して感じたことは技術が発展したことによって、予想をしていなかったテクノロジーを使ったアート作品たちの持つ希望は私をワクワクさせてくれました。
また廃棄物を使った作品たちは、大切な気づきを与えてくれ、アーカイブされた素材やコンテンツたちからは、普遍的な美しさや時間を重ねても揺るがない強さがあることを受け取りました。
アーティストたちのフィルターを通して、過去 現在 未来からのメッセージを受け取れる“豊かさ”を日常的に取り入れられるような日々を、世界中の人たちがあたりまえに送れることを祈ります。
またデザイナートトーキョーの広報担当者の振り返りも紹介したいと思います。
「Sparks(火花)~思考の解放~」のテーマにあったように、コロナ禍を経て改めて周りを見直したことで生まれたヒントや、個人の中での気づき、アイデアなど
それらの小さな火花を、挑戦的な形でみなさん作品に落とし込まれていて、目には見えないけれど、イベントを通して何かおおきな光になったような感じがしました。
また、今年は国外からの来場者・出展者も多く、さらに国際的になってきていると感じています。
DESIGNART TOKYOは、挑戦を続けるクリエイターや企業の方々が、自身のアイデアや実験的な取り組みを披露できる場でありたいと思いますし、
あたらしい交流や発見を生み出せるプラットフォームとしてさらに成長したいと思っています。(広報/小高妃登美さん)
来年のデザイナート東京にも楽しみになってきました。

デザイナートトーキョー メディアパートナー
リアルリビング&インテリア

デザイナートトーキョー公式サイト

取材・文=半井梨佳

DESIGNART TOKYO 2023 開催概要

会期:2023年10月20日(金)〜10月29日(日)の10日間
エリア:表参道・外苑前・原宿・渋谷・六本木・広尾・銀座・東京
主催:DESIGNART TOKYO 実行委員会
発起人:青木昭夫(MIRU DESIGN)/川上シュン(artless)/小池博史(NON-GRID)/永田宙郷(TIMELESS)/アストリッド・クライン(Klein Dytham architecture)/マーク・ダイサム(Klein Dytham architecture)
オフィシャルWEBサイト: http://designart.jp/

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