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DESIGNART TOKYO report#003

デザイナート トーキョー:表参道編

2022.10.29 アソシエートライター 安藤菜穂子

●インテリアとアートのよりよい関係

日本一のインテリアショップ過密地帯といえば、表参道をおいて他にないでしょう。このエリアのショップをくまなく巡るには、まる1日かけても足りないほど。「デザイナート トーキョー」では、従来の家具の展示にキュレーションされたアーティストの作品が加えられたコラボレーション企画が多くみられました。

「MANAMI Numata at CondeHouse」の展示風景。

アートは通常、ホワイトキューブと呼ばれる真っ白な四角い空間のギャラリーで展示されることがほとんど。購入者は、頭の中で「自分の部屋のあそこに飾るとどうなるか」と想像することが要求されます。

その点、インテリアブランドとアーティストのコラボレーションでは、そのアートを生活空間に飾ると、その空間がどれほど豊かになるのかが目に見えるかたちで提示されました。インテリアブランド、アーティスト、購入者、三方にとって有意義なことだと言えるのではないでしょうか。

今回、カンディハウス東京ショップで作品展示を行ったのは、アーティストの沼田愛実さん。店内の写真を送ってもらい、空間のイメージに合う作品を自ら選んで展示しています。


「家具と作品の雰囲気を合わせることができ、気に入っているコーナーです」とアーティストの沼田愛実さん。PEACE WINE PROJECT 2020にてボトルラベルデザインに沼田さんの作品が起用されたサンマリノ共和国産のワイン。

沼田愛実(ぬまた・まなみ) 2019年東京藝術大学大学院・油画を修了後フィレンツェに3か月間留学。2018年第20回記念雪梁舎フィレンツェ賞展にてフィレンツェ大賞受賞。 この作品は、カンディハウス東京ショップの空間に合わせて描いた新作。

「このような空間で作品展示をするのは初めてだったので、すごく刺激になりました」と沼田さん。デザイナート期間中は在廊しています。

「このコーナーも、かわいらしい空間になりました。お気に入りです」(沼田さん)
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