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Special Issue
Gaggenau─A statement of forms

ガゲナウ─本物の素材、質感、芸術の真髄

2022.12.15 キッチンジャーナリスト 本間美紀

美食芸術との調和を打ち出した、ガゲナウの新しいメッセージ

ガゲナウは300年前に南ドイツで創業した家庭用キッチン家電のブランドです。プロの料理人と同じレベルの料理が家庭で実現できる、プログレードの製品で知られるトップブランド。特に定評あるオーブンの性能がさらに拡充。加熱水蒸気での調理に加え、真空調理(スーヴィッド)機能も追加。世界一インテリジェントなオーブンとも呼ばれます。

タイムレスなモデルを得意とし、新製品の発表には非常に慎重ですが、2021年に待望の「バリオ400」シリーズを発表。「バリオクックトップシステム」はIHクッキングヒーターやハイカロリーコンロが並び、美食のオーケストラと呼ばれる品質。中でも日本の家で採用が増えているのがバーベキューグリル。遠赤外線の効果で炭火のように魚や野菜が炙れ、日本の食生活にも適しています。ハイテクノロジーが駆使されていますが、操作部はダイヤルにするなど、人間的な直感を重視した思想で開発されています。

そして最近のガゲナウは「本物の素材、質感、芸術の真髄を感じられる人のみがガゲナウを理解できる」と同社のデザイン哲学と同じ価値観を持つプロの料理人や上質な食材の生産者、モダン建築家など異分野とのコラボレーションによるブランドコミュニケーションを打ち出しています。

〈MILANO DESIGN WEEK〉

ミラノの庭園で特別イベントを開催

2022年6月のミラノデザインウイークで、ガゲナウはイベント「A Statement of Forms」を開催。1935年にイタリアの建築家、ピエロ・ポルタルッピが建てた豪邸「ヴィラ・ネッキ・カンピーリオ」で、抽象的なインスタレーションを開催しました。

モダンなデモキッチンでシェフが料理

ドイツ人の三つ星シェフ、クリスチャン・ユルゲンスのチームによる料理デモも開催。トップシェフの料理の様子に、思わず調理機器について問いかけたくなる。ガゲナウが試みたのは、そんな新しいコミュニケーションでした。

彫刻の中を歩くような夢のキッチン

天然石と金属の長方形や正円、規則的に積んだ石、木の端正なパネルなどで構成された空間はドイツの建築事務所1zu 33 がイベントのためにつくり上げた彫刻のようなキッチンです。質の高い建築空間とガゲナウのデザインとの調和を無言で伝えてきます。

【お問い合わせ】ガゲナウ東京ショールーム
TEL: 03-5545-3877
https://www.ntec.tv/

Nana Miyazawa’s Recipe Book
2023年からガゲナウのスチームオーブンを購入の方に、料理家・宮澤奈々さんの美しい料理が家庭でも実現できる、オリジナルレシピブックが付いてきます。プロの料理人の繊細な熱加減や調理法を実現できるガゲナウの最新機種を宮澤さんが熱心に研究した成果から生まれた一冊です。

■2022年6月のミラノデザインウィーク中のイベント詳細はこちらでも紹介しています。
〈ガゲナウがミラノで極めた哲学とは?〉
https://realkitchen-interior.com/sp-issue/32536

 

取材・文/本間美紀 Reported by Miki Homma/journalist

リアルキッチン&インテリア著者 早稲田大学第一文学部卒業後、インテリアの専門誌「室内」編集部に入社。独立後はインテリア視点からのキッチン、家具、住まい、家電、キッチンツールまで、デザインのある暮らしの取材を得意とし、建築家住宅の取材は300件以上、ユーザーとメーカー、両サイドからのインタビューを重視し、ドイツ、イタリア、北欧など海外取材も多く、セミナー活動も増えている。著書に「人生を変えるインテリアキッチン」「リアルキッチン&インテリア」(小学館)「デザインキッチンの新しい選び方」(学芸出版社)

【お問い合わせ】ガゲナウ東京ショールーム
TEL:03-5545-3877
URL:https://www.ntec.tv/

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