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Milano Quick Info 03
ミラノサローネ&MDW 前情報03
●インテリアキッチンの時代の「黒」
ダーククロームの「ミンタ」が開発された背景は、やっぱりブラックキッチンの人気から。
クロームメッキのつややかさと、陰影が深い黒のカラーリングがとてもシック。ウォームメタル系の金属色や着色のマットブラックなどとは一味違う、奥行き感に目が奪われます。フォルムもドイツブランドらしいな、と思う凛とした佇まいです。
まだデザインキッチン、インテリアキッチンがこんなに認知されていなかった時代は、キッチンといえば清潔感のある白、優しい木目が主流でしたが、10年くらい前からじわじわとブラックキッチンが広がり始め、今では大手のキッチンメーカーでも黒が選べるのが当たり前に。そこで水栓も黒の空間に馴染むものがほしいという声も増えていたのです。
「リアルキッチン&インテリア」のインタビューでも黒いキッチンの魅力について聞くことが度々あります。
インテリアで遠目にブラックキッチンを見ると、ピアノのような重厚感、高級感がある。黒のワークトップの上に食材を広げると鮮やかに映える。黒は食器やお鍋、オブジェなどお気に入りのものを置くと、シックな背景になるなど、インテリアやデザインの視点からの理由が多いですね。
グローエの「ミンタ ダーククローム」をおすすめするのは、前述したクロームメッキゆえの深みと奥行き感です。どこか水に似合う爽快感も感じます。
最近多くのメーカーで増えているマットブラックなどのぺったりした黒も素敵ですが、空間によっては重すぎたり、カジュアルに見えてしまうことも。そんな中で、輝きと深みを併せ持つダーククロームの魅力に改めて気付かされたのです。