KITCHEN
imm koeln report

【トレンド】ケルン国際家具見本市 速報

2017.01.27 本間美紀

1月に終わったケルン国際家具見本市とリビングキッチン。今週に入り、速報が各ブランドから届いていますので、簡潔にピックアップ。

●今年は初の15万人越え

今年は家具見本市、併催されたリビングキッチンの両方を合わせ、来場者が初の15万人超え。私が新人の頃、海外出張デビューはケルン国際家具見本市と決まっていました(今は無くなってしまったインテリアの専門誌の編集部員時代で、1990年代でした)。ミラノサローネもこんなに大きくなく、世界の家具はドイツ・ケルンで見るものという時代でした。

Koelnmesse Entrance North

その後、ミラノが大きくなり、ケルンはやや勢力を失いがちと言われた頃もありましたが、ここ数年のブランディングリニューアルで、ケルンも再び盛り上がってきました。なんといってもヨーロッパの中でも特にインテリアにお金をかけるドイツ市場。さらにその先へ世界へのネットワークを抱えるケルンです。半数が海外からの来場者で、特に増えたのがスペイン、ロシア、イタリア、欧州圏外ではアラブ諸国と中国が強いそうです。

ハイエンドのブランド家具というよりも、ハイミドルの大手流通市場に強い「一般的で求めやすい商品」が強いのがケルンメッセの大きな特徴ですが、それを反映して世界的な流通網を持つチェーンストアのバイヤーの来場が目立ったそうです(英国のジョン・ルイスやハーヴェイストア、なんとニトリの買い付けまで主催社が把握しています)。デザインを見るならミラノサローネへ、商売をするならケルンメッセへという言葉はまだ健在のようです。

 

●キッチンを家具を一緒に見せる

イタリアブランドの、ドイツ市場への興味は大きく、今年はB&Bイタリアもキッチンと家具を組み合わせた展示を行いました。昨年9月にイタリアのキッチンブランド・アルクリネアを傘下に収めたことで、アントニオ・チッテリオの「プリンシピア・キッチン」を家具と一緒にプレゼンテーション。

キッチンをインテリアから考える時代がいよいよ本格的になってきました。

キッチンの先の景色として家具が見える。そんな視線を演出したようなブースです。

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