INTERIOR
Milanosalone&MDW2024 06

Poliform

2024.06.12 キッチン&インテリアジャーナリスト 本間美紀

[ ミラノサローネ国際家具見本市/ミラノデザインウィークレポート06]

イタリアの家具ブランドの総合力はどんどん広がっているようです。世界各地に建つ建築を舞台に、内装はキッチンから収納、建具まですべて家具ブランドが請け負います、というものが増えています。今回、家具を見ていて、インテリア・アーキテクチュアという言葉が何度も頭をよぎりました。日本で家づくりをされる方が、必ず検討するだろうブランドの、トピックスをしばらく続けていきます。

・カーサ・ポリフォームを体現した空間

ポリフォームは日本でもアクタスが長く取り扱い、存在感を増してきたブランドです。日本ではソファやテーブルといった単品で見られてきましたが、本来は大きな壁面収納やパーティションなどもそろえ、小さな建築を家の中につくってしまうほどの包括的なブランドです。

上の写真もテーブルとソファだけではなく、コードをピント張ったパーティションやラグまでが製品で、左側の収納は間仕切りも兼ねています。そんな本質的な姿を見せてくれたのが、「カーサ・ポリフォーム」(ポリフォームの家)というメタテーマを持ったミラノサローネ国際家具見本市での展示でした。

ポリフォームは基本は自社のR&Dでのデザインがベースです。だからタイムレス。そこにジャン・マリー・マッソー氏などのデザイナーアイテムをアクセント的に加えていけます。

個人的に響いたのがこのキャビネット。ビバレッジステーションといえる、ティータイムやワインタイムのためのものです。

ガラスの扉を前に開くと、トレーが前にスライドして出てきて、ポットやカップが取れるのですが、佇まいがとても美しい、小さくて品のあるキャビネットです。

NEXT 1 2

Recommend

TOP