日本でもっとも歴史のあるベッドメーカー日本ベッド製造(日本ベッド)。2026年に100周年を迎えるにあたり、デザイナー川上元美氏による新たなベッドフレーム「PHOTON」が発売されました。
日本ベッドは1926年創業。創業者の宇佐見竹治は、明治時代末期に帝国ホテルに勤務したのち商社マンとしてイギリスに渡り、「ベッドで眠る」というスタイルを日本に持ち帰り、同社を設立しました。以来、数多くの特許や実用新案・意匠登録を取得し、製造機械そのものから自社製造しながら、日本における最適なマットレスおよびベッドフレームの開発・製造を続けています。
そんな日本ベッドが創業100周年を記念した商品のデザインを委ねたのは、アルフレックスジャパン、カンディハウス、飛騨産業など数々の家具メーカーで名作を生み出してきたプロダクトデザイナーの川上元美氏。2026年のアニバーサリーイヤーを見据え、2022年3月に発売が開始されました。
いちばんの特徴は、金属製の脚部。“踏ん張って支えている”ことがひと目で伝わる、ユニークな形です。脚元に抜けがあることでベッドという大きな家具が空間を圧迫せず、軽やか。
同時にナイトテーブルも発表されました。シャープながらオーガニックなやさしい曲線が「PHOTON」とぴったりマッチします。ランプや充電器などのコードを通すことができるスリットが、枕元の視覚的なノイズを解消します。
成形合板のヘッドボードは背当たりがよく、眠る前の読書やスマホタイムも快適。ブナ材の深いブラウンと金属の組み合わせは、インダストリアル〜モダン〜ナチュラルと、どんなタイプのインテリアにも調和しつつ、存在感を放ちます。長く愛し続けられる名作ベッドの誕生です。
取材・文=安藤菜穂子
日本ベッド製造
https://www.nihonbed.com/
日本ベッドショールーム青山
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