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Sharp Lines Through Texture
淡いトーンを重ね合わせて
[本間美紀のコラム/2026年1月5日】
新年あけましておめでとうございます。2026年が始まりました。
年末年始は一度空っぽになりました。仕事のことも先のこともあまり考えず、2週間くらい過ごしていました。こんな時間は久しぶりです。

マインドフルネスとか、瞑想とか流行っていますが、自分の中を空っぽにするのはなかなか大変です。寄せる波とか打ち砕かれる波頭。同じことを繰り返しても、いつもいつも起こることが違う。そんな波を眺める時間を過ごして、少しずつ空っぽにしていきました。
その間に、ひたすら本を斜め読みからじっくり読みまで、これは読了に1年はかかるぞというものを片端から借りてみました。年末に建築家の船曳桜子さんに会って、お父様の船曳建夫さんの本も図書館で取り寄せてみました。明治期の本の著書と著者から時代背景を読み解く日本人論や、「知の技法」は東大の1年生が全員が必修の「学びの読本」のようで、どちらもまだ読みかけですが、新しい「視座」が得られそうだと予感しています。

こういうのも頭が空っぽなときじゃないと、とてもとても読めない、、、。そのほかにもエッセイとか料理本とか今更ながら「ソフィーの世界」とかビジネス本とか、旅行記とか中世の宴の食卓の歴史書とか、めちゃくちゃな選書で頭をあちこちに振り回しています。

今年は「文章をたくさん書きたい」と感じています。深く沈み込むように没頭したい。その底にいるような自分に、「おーい」と手を振ってみました。
コラム=本間美紀(キッチン&インテリアジャーナリスト)
Text=Miki Homma(journalist)
