INTERIOR
Milanosalone&MDW2024 07

PoltronaFrau

2024.06.24 キッチン&インテリアジャーナリスト 本間美紀

[ ミラノサローネ国際家具見本市/ミラノデザインウィークレポート07]

イタリアの家具ブランドの総合力はどんどん広がっているようです。世界各地に建つ建築を舞台に、内装はキッチンから収納、建具まですべて家具ブランドが請け負います、というものが増えています。今回、家具を見ていて、インテリア・アーキテクチュアという言葉が何度も頭をよぎりました。日本で家づくりをされる方が、必ず検討するだろうブランドの、トピックスをしばらく続けていきます。

・ポルトローナ・フラウも次世代へ向けて

1912年創業。革の家具のメーカーの中でも世界屈指の手技を持つブランドです。美しい
曲面の張りの緊張感、自社のオリジナル革「プレ・フラウ」のすべすべとした手触りは、いつもうっとりしてしまいます。船や高級車、ホテル、劇場の内装も手掛けます。

伝統的なイメージから次世代へ向けての試みもスタートしています。まずこの色!家具は何十年も続いているモデル「チェスター」ですが、色が変わるだけでこんなに印象が違います。今年は「イマジン」をテーマに、さまざまなコレクションが集まりました。

自社オリジナルの革「ペレ・フラウ」は実に柔らか。背や座のボタン締めや袖のプリーツは一部の職人だけの技術です。
トープ、コーラルやチャコール、ライトブルーなどカラーパレットが更新され、新鮮です。

ベッドも伝統的な革ベルトの編み技術ですが、新カラーパレットによる色を採用することで、こんなにコンテンポラリーな雰囲気に。

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