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NO PROBLEM!

ものをどこまで「問題ない」と認める?
2017.07.09 キッチンジャーナリスト 本間美紀

先日、小さいけれど心に残る展覧会に行きました。それが「ノープロブレム展」。

東京展は7月17日まで(グットデザイン丸の内)、神戸展は7月29日〜8月13日までデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)で行われます。会期中無休で、入場は無料です。

製品を検品するときに出るほんの少しの歪みや傷。それをB級品として判定することの意味を問う、ユニークな企画でした。集まったのは特にデザインを意識する企業12社。木村硝子店(ガラス器)、マルニ木工(木製家具)、開花堂(茶筒)、紙和(和紙グッズ)などメーカー、問屋、流通の12社が正規品と自社の現場で出るB品を並べ、その品質に関する考え方と共に展示しています。

発端はインド・ボロジル社製のグラス「VISION(ヴィジョン)を輸入販売するフードデザイナーの小沢朋子さんと、共同代表で夫でもある國府田典明さんが、検品中に生じた思いから企画したプロジェクトです。

ボロジル社のグラス「VISION」

会場には食器や家具、バッグなど正規品とB級品が並びます。よくよく見ると、「なるほど」と思うことばかり。ワイングラスのフォルムやステムの形、バッグのシワ、自然素材を使う木製家具の木目の出方。言われなければ気づかないけど、言われるとそうなのかと思ったり、確かにこれは嫌かもと感じたり、こんなの問題ないよと叫びたくなったり。

また様々な状態のヴィジョングラスを並べ、どこの傷までなら正規品とできるか、来場者に問うコーナーもありました。私が見たところ、赤いシールが多かったのは2段階でした。

ただ眺めるというよりじっくりと見つめ、考える時間を持って楽しみたい展覧会です。

この企画の発端をもう少し追ってみましょう。

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