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Panasonic Lclass

【セミナー報告】道具と暮らすキッチン

2017.03.15 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●皆さんのご質問から

当日の参加の方は、キッチンづくりを楽しんでいる人ばかりで、こちらのテンションも上がりました。事前に質問をたくさんいただきました。ありがとうございます。その中の2つを紹介します。

Q1  アイランドや2列の効率のよい考え方は?

シンクやコンロ、どちらかをアイランドに持ってくるケースの場合、一般的にはシンクの方が多いようです。食器洗い機を組み込めば、食後のお片づけのしやすいキッチンになりますね。

コンロの場合は、レンジフードなどの計画も必要ですし、油や煙がどう食卓側に影響するか、家の設計者とよく相談することをお勧めします。けれどもコンロがアイランドに来る場合は、お料理が主役になる楽しい空間ができます。お肉を焼いたり、煮物やシチューがコトコト煮込まれていたり、、豊かな雰囲気になることは間違いありません。

アイランド側に加熱部が来る場合は、掃除がしやすく直火のでないIH クッキングヒーターが向いています。

またシンクやコンロなど料理する機能を壁側にまとめ、ダイニング側は盛り付けやお菓子やパンを捏ねる作業専用にするなど、はっきりと用途を分けるのもいいでしょう。すると作業動線が混乱しない、料理の雑然とした様子がダイニング側に見えないという効果があります。ただしシンクでの作業や加熱調理をするときは、ダイニングには背をむけるということになってしまいます。

シンクやコンロを壁側にまとめた例。いろんなパターンがありますが、どれが良いかは、やはりその家族のスタイルによります。

Q2   料理道具が多すぎる場合はどうしたらいいの?

長く取材していて思うことは、収納はものを持ちすぎている問題を解決できません。問題はモノとの向き合い方や心にあります。本当に必要なのか? 役割を終えていないか? そしてやっぱりいらないモノは手放してあげることです。


など、今はものとの付き合い方を考える良書がたくさん出ていますので、まずそれを読むことをお勧めします。そこを解決できなければ、収納はいくらあっても足りません。
そして今の収納の考え方は、必要なもの、愛せるものを適切な位置に適切な量で配置する「生きた収納」の考え方が主流です。とにかく量が欲しいという「しまう収納」の時代は終わりつつあります

次のページでは国産システムキッチンの新しい傾向について触れます。

このページの写真はすべて「L-class」(パナソニック)

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