TOPICS
Salone del mobile Milano

ミラノサローネ事前情報01

2018.04.10 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●イタリア家具の経済状況は? 

FLA EVENTI 社 (ミラノサローネの運営会社 ) の調査結果を以下に収録しました。

ーイタリア家具製造部門は、2015 年から回復の兆候を見せ始め、2017 年も 267 億ユーロ(前年比 1.5%増)を記録した。昨年の家庭での消費の増加によって、家具などの耐久財の消費の成長が見られた。( 170 億ユーロ / 2%増)継続的な家具と改装税優遇措置により、更に需要が高まった。住居の販売(助成金支給)やリノ ベーションが伸び、不動産市場の動向に変化をもたらした。建設部門で新築はまだ低迷している が、金融部門の家族ローン再開により需要の高まりを見せている。また、輸出も 141 億ユーロの純売上高を達成し、1.7%の成長を記録した。

2017 年の 10 月までの 10 ヶ月間の分析によると、イタリア家具の輸出先はフランスが 1 位(18 億 ユーロ/5.4%増)、2 位がドイツ(130 億ユーロ/0.8%増)、3 位が英国(10 億ユーロ/1.9%増)、4 位がアメリカ(9 億 7500 万ユーロ/5.4%増)となった。中国市場にも好調な成長が見られ、4 億 800 万ユーロ/38.5%増を記録した。家具部門の伸びは、総売上高 413 億ユーロ/前年比 1.4%増となったイタリア木工家具製造システム の伸びも裏付けた。キッチンの生産は、2017 年にわずかに減少したが(21 億 6000 万ユーロ/ 2%減)、輸出は 1 億 7,200 万ユーロと 1%増加を記録した。バスルーム部門では、総生産高が 26 億 7000 万ユーロ(0.8%増)、輸出は 12 億 7000 万ユーロ (1%増)を記録した。

次回はユーロクチーナ、キッチン見本市の詳細を紹介します。ぜひチェックしてみてください。

取材・文 本間美紀/早稲田大学第一文学部卒業後、インテリアの専門誌「室内」編集部に入社。独立後はインテリア視点からのキッチン、家具、住まい、家電、キッチンツールまで、デザインのある暮らしの取材を得意とし、建築家住宅の取材は300件以上、ユーザーとメーカー、両サイドからのインタビューを重視し、ドイツ、イタリア、北欧など海外取材も多く、セミナー活動も増えている。著書に「デザインキッチンの新しい選び方」(学芸出版社)「リアルキッチン&インテリア」(小学館)

また2016年のミラノサローネ、ユーロクチーナの取材記事アーカイブはこちらから。

リアルキッチン目線でのミラノタウンガイド
http://realkitchen-interior.com/kitchen/3857

ミラノ、見るべきキッチン、インテリアブランド01
http://realkitchen-interior.com/interior/4035

ミラノ、見るべきキッチン、インテリアブランド02
http://realkitchen-interior.com/kitchen/4144

前回2016年のユーロクチーナのレポート
http://realkitchen-interior.com/kitchen/4206

 

Photos: Courtesy Salone del Mobile.Milano
[ミラノサローネ国際家具見本市]
今年で57回目。 今年はキッチンの見本市「ユーロクチーナ」が併催されます。ロー・フィエラ見本市会場で開催。2016年は38万人が来場。同時期に市街で「ミラノデザインウィーク(フオリサローネ)がありイベントが約800ヶ所以上で盛り上がる。
www.milanosalone.com

PREV 1 2 3

Recommend

TOP