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EUROCUCINA2018

エウロクチーナ直前情報02

2018.04.13 キッチンジャーナリスト本間美紀

●家電はクーリングがクール?

FTK (テクノロジー・フォー・ザ・キッチン)ゾーンでは、様々な規制により日本には入ってこれない各種のオーブンやガスコンロ、食器洗い機などデザインも機能も驚くべきキッチン家電がそろっています。ユーロクチーナのホールと隣接したゾーンです。最近の傾向はAI化、ハイテク化。特にキッチン家電は住まいでも最もAIの入り口となるスペースとして、世界中のハイテク企業が注目しています。こちらも主催社からのリリースを紹介します。
「テクノロジーによって実現したスタイリッシュでミニマルなビジュアル。 現代のキッチンは、多機能でプロフェッショナルに仕上がっています。ス マート冷蔵庫、スマートオーブン、最新調理台、アイランドユニットは、 充電ステーション付きや、ポップアップソケット、Bluetooth 対応スピーカ 付きなど、幅広く装備しています。キッチンを語ると私たちの未来が見え てきます」

Photos: Courtesy Salone del Mobile.Milano

「サステイナビリティと環境への影響は最も重要な課題。水の効率、省エネルギー、環境に適合した素材の使用などは、研究と技術革新へ 投資するこの分野のメーカーにとって必須事項となっています。キッチンの主な役割のひとつが「もてなすこと」だとすると、厳選された 素材、テクスチャー、ニュアンスの効果により、静かで落ち着きのあるバ ランスのとれた環境を演出します。天然石や人工大理石、ウッド、メタル といった素材が再び注目され、紫や緑など鮮やかな色が蘇ります。料理や生活スタイルに関わらず、エウロクチーナは、私たちが家 の中で最も多く時間を過ごす場所で快適に「暮す」ための、最適なソルー ションとデザインを提供します」

Photos: Courtesy Salone del Mobile.Milano

私がチェックした情報で気になるのはリープヘルやガゲナウの冷蔵庫、そしてミーレが世界に先駆けて発表する「ダイアログオーブン」(対話するオーブン)とはどんなものなのか。期待が高まります。使い手が「グラタン焼いてください」と頼むと「はい、ご主人様」とオーブンが返事する。そんな会話をするロボットオーブンではないことだけは、事前にわかっていますのでどうぞ誤解のなきよう。では何と何が対話するのか。気になりますね。

ミーレジャパンのプレスリリースより

意欲に満ちたミラノサローネ2018全体の直前情報はこちらからどうぞ!

取材・文 本間美紀/早稲田大学第一文学部卒業後、インテリアの専門誌「室内」編集部に入社。独立後はインテリア視点からのキッチン、家具、住まい、家電、キッチンツールまで、デザインのある暮らしの取材を得意とし、建築家住宅の取材は300件以上、ユーザーとメーカー、両サイドからのインタビューを重視し、ドイツ、イタリア、北欧など海外取材も多く、セミナー活動も増えている。著書に「デザインキッチンの新しい選び方」(学芸出版社)「リアルキッチン&インテリア」(小学館)

 

過去記事2016年のミラノサローネ、ユーロクチーナの取材記事アーカイブはこちらから。

リアルキッチン目線でのミラノタウンガイド
http://realkitchen-interior.com/kitchen/3857

ミラノ、見るべきキッチン、インテリアブランド01
http://realkitchen-interior.com/interior/4035

ミラノ、見るべきキッチン、インテリアブランド02
http://realkitchen-interior.com/kitchen/4144

前回2016年のユーロクチーナのレポート
http://realkitchen-interior.com/kitchen/4206

[ミラノサローネ国際家具見本市]
今年で57回目。 今年はキッチンの見本市「ユーロクチーナ」が併催されます。ロー・フィエラ見本市会場で開催。2016年は38万人が来場。同時期に市街で「ミラノデザインウィーク(フオリサローネ)がありイベントが約800ヶ所以上で盛り上がる。
www.milanosalone.com

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