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System kitchen03

日本のメーカーキッチン最新事情03
2018.03.30 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●大手住宅設備は元々の持ち味が一番強い

ということで、3回のレポートいかがでしたでしょうか?

「ラウンドアクセス収納プラン」収納を重視したタイプ。(パナソニック)

大手住宅設備メーカーのキッチンは機能性、耐久性、入手しやすさ、値段の明確さ、などたくさんのメリットがあります。でもいつも残念に思うのは、他社が何を出せばそれに追随し、どこかで何かが売れていればうちにも揃えなければと考え、いつの間にか横並びになっていくことです。

けれども長く住宅設備系のキッチンを見ていくと、やはりその会社の祖業をベースにした部分に持ち味と強みがあります。営業マンは表面的な機能を比較してくるかもしれませんが、ユーザー側も少し深読みをして、メーカー選びをしたいものです。 たとえば私は各社を以下のようなポイントで見ています。細かな点は毎年変化しましたが、何年たっても揺るがない芯は以下の通りになるでしょう。

【リクシル】 ・陶器のINAXを吸収したのでセラミックなどの素材に強い ・キッチン専門メーカーだったサンウエーブを吸収したので、日本的な家事楽系の収納開発に強い

【クリナップ】 ・ベースがステンレスキャビネット ・キッチンと洗面、浴室に集中し、むやみに手を広げない ・最も模範的な日本の住宅設備系キッチン

【TOTO】・水の流れの技術が秀逸、シンク・水栓などの流れ方は世界最高レベル ・清潔を保つ技術に秀でる

【パナソニック】・家電系の最新技術と住宅設備の連動 ・空気、水回り、空調、省エネ効果など住空間全体でのテクノロジー環境を意識している。キッチンは端末の一つとも言える。

繰り返しますが、キッチンは必ず目で確かめ、手で触れてください。カタログやネットだけでは、素材感や色が実際と違う、ということもたくさんあります。そして一生のパートナーとなるキッチンを見つけてくださいね。

 

 

取材・文 本間美紀/早稲田大学第一文学部卒業後、インテリアの専門誌「室内」編集部に入社。独立後はインテリア視点からのキッチン、家具、住まい、家電、キッチンツールまで、デザインのある暮らしの取材を得意とし、建築家住宅の取材は300件以上、ユーザーとメーカー、両サイドからのインタビューを重視し、ドイツ、イタリア、北欧など海外取材も多く、セミナー活動も増えている。著書に「デザインキッチンの新しい選び方」(学芸出版社)「リアルキッチン&インテリア」(小学館)

 

 

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