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ambiente 2018

アンビエンテが今年も盛り上がる!

2018.02.01 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●インデックス力があるドイツの見本市

エシカルもホレカも星の数ほどある出展社につけられるインデックスのようなものです。そのために専用のパンフレットがあり、明確なサインが掲示される。目的に確実に無駄なく行き着く仕組みが会場に生かされています。このような整理力と合理性がドイツの見本市だなと思います。

今年、私が期待しているのは「アンビエンテアカデミー」。最近の見本市がものを見せるだけではなく交流、教育の場としての役割を持ちはじめていると感じています。会期5日間の間に50本程度のセミナーが予定されていますが、「アップサイクルによる製品づくり」「小さな小売店が注目すべきことは何か」「ファッション小物のトレンド」「販売店のマルチ戦略」など、ビジネスに役立つテーマが盛りだくさんです。世界のビジネス発想を無料で学べるのですから、できる限り聞いておきたいところですね(とはいえ、いつも会場では時間切れになりますが)。

新サービスとしては出展メーカーとバイヤーを会期前から結びつけるプログラムで、オンライン上でアポイント面が可能です。専任のマッチメイキングチームが個別にサポートをするそうです。

さらに小売業界で問題になっているショールーミング(店には実物を確かめに来て、ネットで購入する消費者行動)を、販売の場から経験の場へ。いかに変えていくか。ビジネスに役立つ展示があります。

会場は素敵なものにあふれているだけではなく、このように徹底してビジネスへの利便性、バイヤー目線の企画が多く、毎年欠かさず通うバイヤーが多いのにも納得です。

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