●新色、ダークプラチナマット登場
2組目のN.Y在住のラファエラ・デ・カルデナスの考えは、ダークプラチナのマット仕上げの洗面水栓を、レンガや人工大理石、スモークドグラス、オーク材、カーペットなどで構成したインテリアにあわせていくプラン。
キッチンでもワークトップやシンクはダークカラーが人気ですが、洗面もブラックというトレンドが今後、来そうですね。
「ヴァイア」ですが、単品で見るとこのようなデザインですが、周りの空間づくりやあわせる素材や色でだいぶ印象が変わるのがお分かりいただけましたでしょうか?
ドンブラハを日本で取り扱うリラインスの大島宇歩さんに、「ヴァイア」の日本での可能性を聞いてみました「日本でも今はすっきりとしたデザインが好まれる傾向があります。エレガントかつスマートなフォルムのヴァイアは人気が出そうな予感がします」(大島さん)
「特に新色のダークプラチナマットは、挑戦的な仕上げです」(大島さん)ということで、色と素材の世界に挑んでいくドンブラハの世界を担うような新色でした。日本でも現在販売を検討中です。
このトレンドと連動して発表されたのが、ドイツ・アラペ社のダークアイロン色の洗面ボウルです。アラペ社はホーロー製品の専門ブランドで、ドンブラハ社とはグループ会社の関係にあり、ISHの会場でも同じスペースでの出展でした。
アラペは1896年創業でガラス釉薬を何度も焼き付ける技術で、表面の美しさを耐久性を両立し、洗面ボウルの分野では独自の地位を築いたブランドです。洗面ボウルというと陶器が一般的ですので、ホーローの特徴を生かし薄く彫刻的なフォルムが出せる珍しいブランドと言えます。
日本ではリラインスでドンブラハとアラペの両方を一緒にプランして、購入することができます。水栓金具と洗面ボウルのペアリングは、洗面空間のデザインでは最も大切なところです。これを高いデザインセンスで実現できる点に、両社のパートナーシップの意味があるでしょう。水栓のデザインや色、トーンに合わせた製品の展開が期待できます。
次はドンブラハ流の入浴の世界観を新作バスルームを通してご紹介しましょう。