●水回りをスタイルアップするって?
「洗面はお客様をおもてなしする場所でもあります」と加藤さん。お手洗いに立ったお客様がよその家で、唯一ひとりになれる場所。お化粧を直したり、一息ついたり。デザインの良い空間に、住む人のセンスや心遣いも伝わります。
「基本的に、ボウルも水栓金具も好きなデザインを選びます。キッチンやリビングのイメージとそろえて選んでもらってもいいですし、バスや洗面だけガラッと変えたいという方もいらっしゃいます。ですが、やはりプロに相談して欲しいのは、洗面ボウルの大きさと水栓金具の高さや吐水の範囲などの相性」と加藤さんはアドバイスします。目盛りが入った大きなカウンターが設置されているので、洗面台と水栓金具の取り合わせを具体的に確認できます。
「うまくいかないと水はね、手が届きにくいなどの不都合が生まれます。デザインを楽しみながら、その点を解決できるようにしているんですよ」。多くの建築の水回りのプランに関わってきたからこその工夫です。
「ホテルライクな水回り空間にするには、実はアクセサリーもポイントです。タオルスタンドやペーパーホルダー、浴室でタオルを乗せておくラックやソープディッシュなど、細部に至るまで、良いものを使うと、途端に上質感が出ます。このショールームでは、展示品をマグネットで壁につけて、デザインや組み合わせ、位置などを変えて試すことができるんです」(加藤さん)
確かに、、、一般的にはついホームセンターなどで買ったものを使ってしまうところですが、ホテルはタオルハンガーやラックまで綺麗なところに非日常感を感じることがありますね。
キッチン水栓も、実際に水が出せるコーナーもあり、デザインを重視して選んでほしいからこそ、使い勝手もきちんと確認できる、というポリシーを貫いています。