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Special Issue
Poggenpohl new way!

インスピレーションキッチン、始まる

2018.05.29 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●めくるめく画像とインスピレーション

ショールームの常設エリアはエモーション、インスピレーション、クリエイティブの3ゾーンで考えました」とモル氏。「キッチンを計画したいお客さんは現実的なことで頭がいっぱいになっていて、本当の自分の気持を忘れてしまっている場合が大半です。そこでここでキッチンに関係ない素敵な写真を見せるんですよ。ポーゲンポールのフィルムチームが世界をめぐって撮影した、日常の、そして心を動かすカットばかりです」。

そのためにカタログも全面的にチェンジしました。「ミラノ、マイアミ、ハンブルグ、、、世界の都市をめぐってストリートスナップやその町の空気感を撮影しました。その中にもちろんポーゲンポールのキッチンも映っていますが、気付かない人も多いほど、写真の中に溶け込んでいますよ」と見せて、プレゼントしてくれたインスピレーションブックがこちらです。

これまでのキッチンのカタログとは全く違う表現にドキドキして、ハードカバーの重い本ですが、日本まで頑張って持って帰りました。こういったハードカバーの大型の本を作る理由には、日本とは違う家づくりの時間が関係しています。家づくりが始まってバタバタ決める住宅の設備ではなく、普段からリビングやベッドルームにおいてゆっくり眺める。そんな時間を通して、自分自身のキッチンへの要望をクリアにしていく。そのためのツールであり、集めて捨てるカタログではないということを教えてくれます。

そしてそのインスピレーションエリアから見る風景はこんな感じ!前回訪ねた時はなかった壁があり、その向こうにターコイズ色のコンパクトキッチンが見えます。この風景こそが、ポーゲンポールが提案したい空間だと言います。

この景色がミラノのショールームの見どころの一つ。黒の壁の合間から見えるターコイズのコンパクトキッチンが素敵でした。

このキッチンは4ページ目でまた触れますので、ショールームの構成を通したポーゲンポールの新しい戦略の話に続きます。

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