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Special Issue
Dress up SieMatic

ドレスアップしたドイツキッチン

2018.05.28 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●大人のムード!響きあう素材感

ブロンズ色のガラス扉の収納、その奥の背面はミラー張り。細いフレームに縁取られたガラス扉は、蝶番などの金物が小さく収まり、すっきりと見えます。突き板はダークトーン。そして目を引くのは収納の手がけのラインに沿って光がもれこぼれるライトです。全体は端正な表情ながら、重厚で大人のムードを漂わせるキッチンです。

ジーマティックから発表になったプレス写真では、背面がヘリンボーン素材になっているのがわかりますか?とてもエレガントな仕立て。扉材は直線的なラインをぐっと強調したデザインだということがわかります。

photo=SieMatic PURE style collection

そして目を引くのは収納の手がけのラインに沿って光がもれこぼれるライトです。

photo=SieMatic PURE style collection

今回のラインナップには外部のデザインチームも協力しています。その一人、ドイツ人建築家のマーク・スポーラーさんはジーマティックの店舗デザインに携わり、その世界観を世界に広げています。

「僕は普段は独立した建築家なんですが、ジーマティックは建築と関わりの深いデザインを重視します。その知恵を彼らに提供しています。この会社ではマーケティング、建築、プロダクトデザインなど多くの部署が一つの目的の向かって協働するチームなんです。ワークショップも一緒に行います。もちろん自分自身の作品でジーマティックを使うことで、検証もしています。他に二人のデザイナーと仕事をしています。僕の得意分野はドイツのモダン建築的な視点とすると、クリスティーナ・ラースマンはカラースキームのセンスに優れている。アーバンをデザインしたペリー・ハンセンはオフィスや都市型のプロジェクト物件をデザインし、その経験を製品にいかしています。それぞれの持ち味を生かしているんです

ジーマティックだけではないのですが、ドイツのキッチンブランドはあまりデザイナー名を表に出さず、また彼らもあくまでも「デザインチームの一人、名前を強調しないでほしい」と言うことが多いです。

その理由としてはキッチンは建築家の空間に寄り添うもの、住み手の暮らしに溶け込むもの。キッチンはデザイナー個人の名を強調するものではない、という考え方が背景になるようです。今回お会いした2人のデザイナーからもそんな意識が感じられました。「住む人」を尊重し、控えめで誠実なドイツらしい考え方だと思います

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