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ブルトハウプと料理のプロが考える未来

2018.05.24 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●キッチンで一番手の届く場所、それがワークトップ

2016年にこの原型が発表された時も驚きました。「b3island」はワークトップに当たる場所に収納がつき、中に鍋やキッチンツールが入れられる「天面活用」のキッチンだからです。

収納やシンク、加熱料理の場所などが集まる「ファンクションボックス」を部屋の中央に置く、新しいアイランドのキッチンのスタイルです。

収納の中は細かく仕切られておらず、マグネット式のスティックで中に入れるものに合わせて仕切る仕組みです。幾何学的なデザインはいかにもドイツ的です。ブルトハウプではこれまでもキッチンアクセサリーと言われるスパイスラックやミルを自社オリジナルデザインしていますが、今回はナイフやまな板も専用のものを開発し、ぴったりと入る収納スペースまでデザインしていました。

この「b3island」からは料理のシステム一式を部屋ごと売る、という考え方を感じました。

CEDのマーク・エカート氏は今回の新作にあたり、こんな言葉をコンセプトブックに記しています。「キッチンで使う時間は多様化している。会話が生まれたり、旅行を計画したり、食事を準備したり。様々なことがなされるようになっています。キッチンで生まれるいかなる時間にも寄り添うもの。それがブルトハウプのキッチンです」。

この革新的なキッチンは、今後どのように住まいに溶け込んでいくのでしょうか。今後が楽しみです。

Supported by クライス&カンパニー

2016年のブルトハウプのレポートはこちらで読めます。

取材・文/本間美紀 Reported by Miki Homma/journalist

リアルキッチン&インテリア著者 早稲田大学第一文学部卒業後、インテリアの専門誌「室内」編集部に入社。独立後はインテリア視点からのキッチン、家具、住まい、家電、キッチンツールまで、デザインのある暮らしの取材を得意とし、建築家住宅の取材は300件以上、ユーザーとメーカー、両サイドからのインタビューを重視し、ドイツ、イタリア、北欧など海外取材も多く、セミナー活動も増えている。著書に「デザインキッチンの新しい選び方」(学芸出版社)「リアルキッチン&インテリア」(小学館)

撮影/岡村享則  photograph by Yukinori Okamura /Photographer

リアルキッチン&インテリアを代表するフォトグラファーとして活躍中。大学で住居学を学んだ後、桑沢デザイン専門学校へ。建築写真家の事務所で修行。独立後は大手新聞社でジャーナリスティックな撮影を手がける。その経験から得られる現場感覚とデザインへの感度でストーリーを紡ぐようなライフスタイル撮影に定評がある。暮らし、インテリア、料理などの撮影のほか、釣り雑誌での連載を持つなどアウトドアマンとしての顔も。

【Bulthaup の日本での問い合わせ先】
クライス&カンパニー
TEL:03-6418-1077
http://kc-kitchen.com/bulthaup/

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