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Special Issue
bulthaup b.architecture

ブルトハウプと料理のプロが考える未来

2018.05.24 キッチンジャーナリスト 本間美紀

 ●料理の世界から見たキッチンの未来は?

今年の会場はまるでナカムラ氏のレストランの厨房にいるような、臨場感ある雰囲気。あちこちで食材が刻まれ、料理の試食が出て、コックコートを着た料理人たちが忙しそうに立ち働いています。

新作キッチンのプロジェクトに協力した料理人のナカムラトオルさん。ミュンヘンのレストランで料理長を務めています。

ー今回のプロジェクトはどんなきっかけから始まったのですか?

「ブルトハウプ本社に近いミュンヘンのレストランで料理長をしていますが、1年ほど前でしょうか。ブルトハウプのCEO マーク・エカット氏から、料理の世界で仕事をしている人から見たキッチンにはどういう未来があるのか?と聞かれました」

それから何度も会話を重ねてきたというナカムラ氏とエカット氏。早速新作キッチン「b.architecture (ビーアーキクテクチャー)」のコンセプトを解説してもらいました。新作ビーアーキテクチャーの展示では壁側のキッチン。そして中央のカウンター、手前のテーブルという3ゾーンを、一つのキッチンルームとして展開しています。

Photo=bulthaup 床下にはキッチンからカウンター、テーブルまで配水管が仕込まれています。キッチンが建築化する究極のスタイルです。

ーダイニングテーブルの真ん中にあるものは何ですか?

「料理で一番楽しいのは、実はみんなで料理を一緒に準備している時間じゃないでしょうか。ならばその楽しさをダイニングテーブルに持ってきました」とナカムラ氏。入り口ではシンプルに見えたテーブルキッチンはどう使うのでしょうか?

「食材を見せて並べる。美味しそうだと思ったものを手にとってテーブルで料理する。そんなシンプルな食べ方でも楽しいと思います」。実はここにブルトハウプの革新的な技術があって、このプレートが4段階の温度帯で変えられるようになっています。

テーブルの中央に切った野菜をどんどん並べてきます。新鮮な野菜ならこれをそのままつまんでも美味しい!とナカムラさんは話します

制御するのは中央の四角いスティック。特殊な技術でこのスティックをここに置くとオンになり、このプレートが冷たくなります。サラダ用の野菜なら冷やしておけます。テクノロジーでキッチンが家電化する。そんな傾向も感じました。

—日本人なら刺身、寿司を想像しますね

「実は寿司キッチンという言葉は、しょっちゅう使っていました。天ぷら屋や寿司屋のカウンターに冷蔵ショーケースがあって、旬のものをその場で料理してもらう。素材を大事にする日本料理からたくさんのインスピレーションを得ましたよ」

ハーブの鉢が並びますが、これはテーブルの足を通じて給水され、鉢の底のロープから自動的に水が植物に行き渡る仕組みです。最高にフレッシュなハーブが食卓で使うことができます。

ダイニングは新鮮な食材のステージとなるのです。次は料理のメインの場所となるキッチンに移ってみましょう。

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