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Milanosalone04

キッチンはマテリアルから選ぶ

2018.05.21 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●日本では想像もつかないリッチマテリアル

イタリアは石の建築が立ち並び、彫刻や教会建築などが街中にひしめく芸術の国。そんな文化だからこそ、成立するキッチンがあります。それが石や金属などを使ったリッチマテリアルなキッチン。ウォームメタルの素材感はインテリアでもすっかり人気になりましたが、ミノッティクッチネーネが発表したのはブロンズのキッチン。このほかにもシルクを使ったキッチンなど、イタリアキッチンのマテリアルのリッチ化はとどまるところを知りません。これはやはりそれを受け止める重厚な建築があるお国柄だからでしょう。

Photo=minotti cucine/terra bronze version

私がミラノの街を歩いていて気になったのは、こちらの石のキッチンです。路上のオープンなカフェスペースの中で展示されていました。丸ごと、リアル石!こちらの会社では採石場から石のブロックを切り出し、垂直面の積層の表情をキッチンデザインに生かすそうです。

Photo=Vasili/Chrysalis

石の建築が主流のイタリアでは「石を彫り込んでシンクを作る方が、石をパネルにして組むシンクよりも簡単」と話してくれました。文化が違うなあと感じるのは、こんなエピソードに出会う時ですね。

イタリアの街はこんな石の建物でいっぱい photo=Yukinori Okamura

イタリアのチェザーレでもグレーの石を塊のようにあしらったキッチンを発表。これも周りの建築空間をみてください。こんな風にアーチ型の壁があり、メダリオンや彫刻を施した空間だからこそ、映えるのですね。

Photo=Cesar/ N_Elle

素材を生かしたキッチンの記事はこちらでも読めます!

Boffi-Next generation

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取材・文 本間美紀/早稲田大学第一文学部卒業後、インテリアの専門誌「室内」編集部に入社。独立後はインテリア視点からのキッチン、家具、住まい、家電、キッチンツールまで、デザインのある暮らしの取材を得意とし、建築家住宅の取材は300件以上、ユーザーとメーカー、両サイドからのインタビューを重視し、ドイツ、イタリア、北欧など海外取材も多く、セミナー活動も増えている。著書に「デザインキッチンの新しい選び方」(学芸出版社)「リアルキッチン&インテリア」(小学館)

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