Kitchen
minotticucine
みのってぃくちーね

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神殿のような、彫刻のような

イタリアは石の建築の国。そんな国で生まれたのだな…と思えるのがミノッティクチーネだ。初めて見る人はキッチンに思えず、小さな建築か、彫刻のように見える。すべてのキッチンが直線的でピン角の箱を積んだようなデザイン。これを神殿と呼ぶ人もいるが、実際マヤの神殿を意識したデザインのキッチンもある。1949年の創業当時はごくふつうのメーカーでアメリカンカントリーのキッチンなどをつくっていたという。ところが1999年、2代目が経営を引き継ぐと「本質だけのミニマリズム」をテーマに、方向性をがらりと変えてしまったのだ。創業自体は1949年でも、今のミノッティらしい姿は1999年から始まっている。当時、ミラノの国際家具見本市では、白い布で包まれた神殿のようなブースで、その新しい方向をお披露目したほどの、力の入れようだった。得意とする材料は天然石だ。ワークトップ(天面)に石材を使うキッチンは多いが、ミノッティクチーネは、扉まで使う。創業地の北イタリア・ヴェローナは、石を切ったり削ったり、その加工技術で知られる。石の建築の国、イタリアだからできるキッチンともいえる。たとえばスチールの枠に5㎜という薄さに切り出した天然石の板をはめこむ。石とシンクを一体のカウンターにし、扉に木をはめこむ。ブロンズ色に仕上げたアルミ板と天然石のワークトップを組み合わせる。材料の種類は少ない。けれども極上の材料を、高い技術で使う。その収まりは写真で見てほしい。どうやって使うのだろう?と思うけれど、扉を開けると中は緻密に計画された収納パーツが組み込まれ、適切に家電を配置したり、食器や調味料などを効率よく並べたりできる。おそらく日本でも最も高額なキッチンのひとつ。このキッチンに使われているのは、厚さ5㎜の天然石など、とても繊細な材料ばかり。輸入するときも細心の注意を払って扱う。値段が高くなるのも仕方がないほどの極上キッチンなのだ。日本でのお値段は最低でも700万円から数千万円のプランニングをすることも珍しくないという。東京・汐留にある予約制のショールームには石の割れ肌を見せた90年代のデザインのキッチンが置いてあるが、今なお古びず、新しい。

Check point

高額な値段もさることながら、雄大なボリューム感や天然石の本物の表情は、これを受け止める空間の質や人間の器まで問われるかも?

イタリア
設立 1949年
主な製品

キッチン

Book

REAL KICHEN&INTERIOR SEASON V 発売中

定価1,620円(税別)

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